ビエンナーレヴェネツィア 国際建築展 2016年
5月28日から11月27日まで
場所/Giardini, Arsenale
時間/10時-18時 金曜日、土曜日のみArsenale のみ夜20時まで
“Expanded eye”が今回のビエンナーレのキャッチワードです。視界を広めて、高所から世界を観察する目。
今回のビエンナーレのディレクター、アレハンドロ アラヴェーナは英国の作家の、ブルース チャトウインの旅を応用して、今回のテーマを説明します。
ブルース チャトウインが南アメリカを旅している時、砂漠でアルミニュームのはしごを持った年取った女性に会います。ナスカの地上絵を研究しているドイツの考古学者、マリア ライヒエでした。ナスカの地上絵は非常に高い場所からしか全体が見えない、今でも何のために描かれたかははっきりとしていないインカ以前の巨大絵です。
ナスカの地上絵のように、高い場所から建築の全体を見て、その方向を探求していこうというのが今回のビエンナーレの意向だと言います。
社会と建築との間に大きなギャップができてしまった今、権利や富の不平等性、発展から取り残された地域、最低限の医療制度へのアクセス、自然災害、住居不足、移民、インフォーメーションの自由、犯罪、密輸、浪費、環境汚染などの問題をこの特別の視点から考え直そうというのが今回の提案です。
実現できるプロジエクだけではなく、プログレスをテーマに、障害となるもの、問題点、新しい素材など、実際の現象をまた同時に検討し直そうという野心に満ちた展示会です。
37国からの88のグループ、アーキテクトなどの参加メンバーを集めて、このうち50人が40歳以下という年齢層も若いビエンナーレです。
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筆/ヴェネチア 公認ガイド 田口やよい
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