ローマで、もっとも有名な建物は、なんといっても、コロッセオでしょう。
5月17日は『夜のミュージーアムの日』で、ヨーロッパ中のいろいろなモニュメント、美術館などが、無料で(あるいは1ユーロで) 夜、一般公開されました。
この日ローマでは、コロッセオも参加することになっていたのですが、数日前から、コロッセオは、開くか開かないか、大きな話題になっていました。コロッセオの監視人達が、給料の支払いが遅れてる中で、少しの収入しかない夜の見張り役をするのを拒否していたのですが、最終的には、上役の人々がボランチアで監視をして、この夜のコロッセオは、なんとか開きました。
これについてはこの後も大きなディスカッションが続きました。
中でも、この2000年前の建物は、毎日15000人から20000人の観光客が訪ねていますが、この2000年前の石は、これだけの多くの人々の攻撃に耐えられないと、哲学者であり、政治家、Cacciari Massimo 氏などは、非難を続けています。最高でも毎日3000人ぐらいに入場制限しなければいけないというのが、多くの知識人達の意見です。
最近では、コロッセオ前の、多くの屋台が、新しい法律で、もっと奥に移されることに決められ、それで商売をしている人々は、これ以降どう家族を養っていこうかと、講義しています。離れた所では、土産物などは、近くほど売れないのは事実ですが、特にこういう屋台なども、モニュメントの近くにあるのと、奥にあるのとでは、その価値も違います。近くにある屋台を多額で買った人々は、その財産を一瞬のうちに失うようなもので(こういう屋台も、表にはその値段で出なくても、その権利は時には小さなアパートぐらいの値段で売り買いされます)、抗議が続いています。
こうした目の前の問題は別として、コロッセオはまさに古代の驚くべきスタジアムです。その後もたくさんのアレーナが作られましたがそのモデルになりました。これを超えたものはないと言われています。その技術は今でも驚くべきものです。特にその内部の観客が出る時のオルガニゼーションは驚異と言っていいもので、50000人の観客が30分で出ることができるように設計されています。
これからコロッセオについていろいろ書いていきます。
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関連記事/コロッセオ、驚きのスタジアム (その2)、(その3)
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筆/ヴェネチア 公認ガイド 田口やよい
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